仲間に入ればトクをする! 用具とお店の総合サイト 卓球仲間
卓球仲間は、卓球を愛する皆様のためにさまざまなサービスを提供するためのサイトです。   店舗セール 卓球仲間ショップ検索 クローズアップレビュー 大会情報 リンク

「韓国卓球」強さの秘密(1) 韓国の選手は実業団に入るのが夢

 日本のお隣の国「韓国」

最近は韓流ブームにのり韓国を訪れる人はあとを絶たないようだ。

01 さて、世界の卓球界では中国がまぎれもない王者であるが、その中国に追随するのが今回ご紹介する韓国だろう。

 オリンピックでは過去5回で中国が16個もの金メダルを獲得しているが、韓国は3個の金メダルを獲得している。卓球がはじめて正式競技となった1988年のソウルオリンピックで男子シングルスの劉南奎と女子ダブルスの梁英子・玄静和が金メダルを獲得。この時は地元の利もあった。

 そして、2004年のアテネオリンピックでは、柳承敏が決勝で王皓を破り、金メダリストになっている。

 ちなみに、そのほかの金メダリストは1992年バルセロナオリンピックでワルドナーだけである。

 また、世界選手権でも韓国は必ずといっていいくらいメダルを持っていく。2007年のブレーメン大会では柳承敏と金キョン娥・朴美英が銅メダルを獲得した。

 韓国選手をみると、外見からそうとう鍛えこまれているなという体をしている。そして、試合での闘志あふれる戦い方は、まさに国を背負っているようだ。

 果たして韓国はどのような強化をしているのだろうか?

 その秘密を探るべく、韓国へ行き、柳承敏が所属する韓国の実業団の三星生命(サムソン)の姜文樹男子監督に話を伺った。

02 「韓国は軍隊の義務が2年間ある。高校卒業してから集中して練習するため実業団に入ります。大学と軍隊に行ってからでは遅くなる。早く選手を作るためには実業団でやるし、卓球を目指した選手は実業団に入るのが夢です」

 軍隊があることがまず日本とは違うところ。そして、日本の多くの選手は大学に進学するが、韓国の有力選手は高校を卒業と同時に実業団に入り、世界へ向けてさらに厳しい訓練を積むという。卓球を志している選手にとって、実業団入りは夢なのだ。プロ野球やプロサッカーなどと同じ感覚である。

 ただし、韓国の実業団は、卓球選手として入社するが、引退したら社員の立場に戻って一般社員と同じように働けるという。選手のうちは卓球だけに専念でき、卓球で日の目を見ることが出来なくとも引退した瞬間から職場がある。これは選手にとっては非常にありがたいシステムである。

 一番伸び盛りな18歳から22歳くらいまでの間で、世界を目指し卓球に専念する。この辺りで日本と韓国の差がはっきりしてくる。

 大学に行くことはいいことであるが、大学に入って、世界を目指し、学業以外は卓球に打ち込んでいる選手がどれだけいるだろうか。もし、卓球以外のことにうつつを抜かしているならば、世界どころではない。この辺が日本の課題というよりは、問題なのかもしれない。

さて、サムソンは男子7名、女子7名の選手のほか、マネージャーなどサポートする人が2,3名いる。練習体系は月から金までは午前、午後で4〜5時間練習する。水曜日と土曜日は午前中だけで日曜日は休み。このあたりの練習体系は日本リーグのトップチームとほとんど同じである。

 サムソンの練習場に入ると「世界制覇」という文字が掲げてある。これがまさしくサムソンというか韓国のスローガン。その言葉を掲げているチームが日本の中にどれだけあるだろうか。まず、そこの意識の高さから普段の心がけ、心構えが変わってくる。

03 重点的に取り組んでいることは? という問いかけに対し、姜監督は、「一般的には世界のトップになるには技術だけでなく、精神力・体力も大事です。中国のスピード、ヨーロッパのパワーに対抗することをいつでも考えている。それに対抗するにはパワーや持久力が必要。それでいろいろな部分を練習する。今、世界の卓球をみると、プロツアーが多いので、技術だけでは世界のトップになることはできません。体力がもっと重要になりました」と淡々と答える。

 中国の卓球がスピードを追求しているのに対し、韓国はパワーで勝負しているように感じるが、そのためには並はずれた身体能力が必要。必然的に日頃から厳しいトレーニングを積むことになる。取材の日、6名の選手が練習していたが、柳承敏だけは別メニューでひとりだけウェートトレーニングをしていた。

 以前、中国ナショナルチームのコーチに話を聞いた時、同じようなことを答えていた。「中国はスピード、韓国はパワー」そして日本の卓球には特徴がないと…。